ホロスコピック占星術の血

 「伝統的占星術 ブログ」。この検索ワードで検索すると当ブログがトップにくるようです。検索日、2021年5月4日。伝統的占星術のチャートリーディングに役立つ情報を多く載せているのは当ブログなので、これは当然の結果ではあります。しかしここで疑問が。当ブログのような不人気なサイトがトップにくる、伝統的占星術派はどんだけ少数派なのでしょうか?

 日本の占星術界を伝統派とモダン派で二分するなら伝統派は1%程度のように思えます。多く見積もってもせいぜい5%程度なのでしょう。

 

 本の売れ行きはどうでしょうか。売れ筋ランキングは日々変動します。以下の調査日は2021年5月4日です。

 amazon.co.jp占星術の売れ筋ランキングトップ100のうち、インド占星術の本が7冊、伝統的占星術の本が5冊。伝統的占星術の本は限られているので一人で何冊も買っているのでしょう。

 amazon.co.jp の洋書の astrology の売れ筋ランキングトップ100のうち、インド占星術の本が3冊、伝統的占星術の本が6冊。伝統的占星術の洋書のうち一番売れているのは、Lehman 女史の Essential dignities。この本やや時代遅れです。この本の出版当時の1997年は、そのテーマの本はこれしかありませんでした。しかし今やこの本は実占にはほぼ不要です。有識者向けです。

 次に売れているのが Abu Ma’shar の the great introduction~ です。これは英語が苦手でもモダン占星術派であっても本格的占星術やる以上必携です。図が多数あるので英語が苦手でも価格だけの価値はあります。Lehman 本には載っていない Essential dignities の表がいくつか載っています。この本にしかない表もあります。この本さえ持って入れば 実占に必要な Essential dignities の表をほぼ得ることができます。

 ホロスコピック占星術の伝説的発明者は、日本では当ブログのみが何度も指摘強調しているようにヘルメスです。その正体は全くの不明ですが。そのヘルメス起源とされる情報を最も多く含んでいいる文献が the great introduction~ だとされています。20世紀以降のモダン占星術もヘルメス起源の占星術の末裔であることは疑いようがありません。天体、サイン、ハウス&コンフィギュレイション(アスペクト)、この技術4点セットがホロスコピック占星術の”血”です。

 

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