投資は自己責任でお願いします。占星術は象徴システムです。占星術を使って相場に勝てるかどうかは不明です。第2ハウス(お金のハウス)は、第1ハウス(本人)から見えないのです。
ブルとベアがどのように象徴されるか検討してみます。
ブル、bulls、雄牛 → 強気相場
ベア、bears、熊 → 弱気相場
占星術的にブル(上昇相場)を象徴するものは何でしょうか。当然おうしサインです。天体では太陽または金星がブルを象徴します。おうしサインのドミサイルルーラは金星ですから、金星がブルを象徴するのは理解容易です。
ブルを象徴するのは太陽。これはモダン占星術の“太祖”リリーの説です。ただ遺憾ながら、このリリー説は20世紀以降のモダン占星術界にはほぼ伝わっていないのではないかと思います。
現在、おうしサインにt木星とt天王星がいますから、まさにブル相場のターンなのでしょう。
ではベアは?
くまサインというのはありません。しかしおおぐま座ならあります。念のために付言しますと、おおぐま座は天文学上の星座です。
伝統的には熊(bears)は火星または土星が象徴します。モダン占星術では、火星、土星または天王星などがベアを象徴するようです。
しかしモダン的に最もベア的な天体は恐らく土星です。downfall, 落下は土星が象徴するからです。下げ相場(ベア)は火星と土星が関連することが多く、特に土星の関与は、ほぼほぼ必須です。
おおぐま座の代表的恒星は以下の四つです。現在、これらの恒星は、黄経的にはししサインからおとめサインにあります。ししからとおめ!、何となくベア的?です。
ドゥベ(Dubhe、α星)、熊、火星的性質。
ミザール(Mizar、ζ星)、恐らく火星の性質。
アルカイド(Alkaid、η星)、熊のしっぽ、ひしゃくの柄の先端。“the destroyer of nations”。
アルカイドは、北斗七星の先端です。おおぐま座最後の恒星です。コスモバイオロジーで有名なエバティンの母親は占星術師でした。その母親の Elsbeth Ebertin によると、アルカイドは火星-天王星-土星の性質だとのこと。「喪」の星です。死兆星なのかもしれません。
2019年の春分図では、月はおとめ27度で、アルカイドもおとめ27度にありました。2020年2月からの株価暴落(コロナショック)を予兆していたのかもしれません。
21世紀を代表する三つの暴落の春分図において、火星-土星-天王星がどのサインにあるのか、ベア相場がどのように予兆されているのか見てみましょう。
2000年春分図、ドットコムバブルいわゆるITバブルの崩壊
火星おひつじ27度
火星は天王星を*で見ています。しかし火星はおうしサインの木星と土星を見ていません。しかしながら木星は火星と土星に挟まれています。
象徴としてはわかりやすい。火星かにと木星やぎがともにフォールです。
2019年春分図、コロナショック
頼みの綱の木星いては、土星、天王星および火星を見ていません。
占星術は天を利用する地上の象徴システムですから、地上の事象はチャート上に象徴されます。象徴されないとすると太陽系が“バブル崩壊”しかねません。
ゆえに当然にブルとベアはチャートに象徴されます。しかし、それで儲けることができるか、話しはまた別です。投資はアートなので、アーティストとしての技量と運のほうがチャートよりも多分大切なのでしょう。
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