2022-01-01から1年間の記事一覧

アラン・レオの流儀

1946年の映画「アラスカ珍道中(road to utopia)」のオフィシャル予告編。 https://www.youtube.com/watch?v=2wmQqUfgFbQ このビデオクリップの45秒から50秒あたりにご注目、ドロシー・ラムーアがこう歌っています。ジュピター、ジュノ―、 you know?。 You …

25度の火星

400年の時をこえて25度の火星、三役そろい踏みです。こういうことが起きるのが魔界チャートたるゆえんです。 織田信長はユリウス暦1534年6月23日生まれです。生まれ時刻は不明です。その誕生図は、ここにあります。 Astrology and natal chart of Oda Nobuna…

本能寺の変

2022年10月25日の部分日食図についてその魔界チャートぶりを述べてきました。もうおなか一杯かもしれません。しかしこれからが本当の“ごちそう”です。魔界チャートは魔界チャートです。魔界チャートではない通常のチャートとは魔力が違います。他の…

時の運

2022年の東京春分図のASCサインはいてです。MCサインはてんびんです。正統占星術ではホールサインハウスを使います。するとこのチャートのホールサインアングルの第10ハウスはおとめということになります。セクトライトの月はてんびんサインの29度で、ア…

クリスマス映画

キリスト降誕祭いわゆるクリスマス、その経済効果は米国では1兆ドル、約140兆円のようです。クリスマス行事の本場は米国なのかもしれません。 クリスマスはここ日本でも最大級の人気行事です。日本のクリスマスの経済効果は約6700億円らしい。ただかつて…

岐阜

占星術は象徴体系です。占星術が象徴システムであることを指摘した人いたことでしょう。しかし、たとえば何をどのように象徴するのか具体的説明をしたものは恐らくいないと思います。今回は、その難事にチャレンジします。 2022年11月6日、岐阜市において、…

象徴体系

占星術は象徴(哲学?)体系です。ゆえにチャートはいつ立ててもokです。立てたチャートは天体の配置を表示するもので、それはツールです。天体の運行を図示したツールですから、ある縁で立てたチャートが正しくないというのはあり得ません。 天体の運行は常…

魔界チャート

アブマシャア(アブー・マーシャル)の生年月日は、wikipedia によると787年8月10日です。しかしながらその生年月日は786年との説もあります。786年説では生まれ月日は提示されていません。アブマシャアの正しい生年月日がいつであれ、その誕生図を立てるな…

アブマシャアとリリー

前回の記事の最後の行で「技術が継承されるべき」と書きました。今日は占星術的に興味深いその一例について記述します。 アブマシャア、Abu Ma’shar、アブー・マーシャルの誕生図なるものが公開されています。ASCはおうしサインの2度だとされています。しか…

special chemistry

フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース。フレッド&ジンジャー。 映画史上最高のダンスのコンビです。世紀のエンタテイナーであったアステアにとってもロジャースはダンスに特別の“きらめき”を与える唯一のダンスパートナーでした。ロジャースは訓練さ…

アングルの度数の差

有名人の誕生図のデータベースを有するインターネットサイトにはAstro.com、Astrotheme、Astro-seekなどがあります。サイトによって誕生図のアングルの度数が15度ほど、つまり誕生時刻にして1時間ほどの差があることがあります。これはタイムゾーンの扱いに…

損傷と衰

相当にわかりにくいキング牧師とは異なり、第7ハウス特にDSCが死の軸として機能することのわかりやすい誕生図の例がマルコムXです。そのチャートの正確さは AA です。 また本稿では、デトリメント(損傷)とフォール(衰)について本邦初の考察を加えます…

日没

第7ハウスは”死”のハウス、DSCは没点であることの相当に分かりにくい例、しかしながら第7ハウスとDSCはちゃんと機能する例としてキング牧師を取り上げています。日没は休息の象徴です。第8ハウスが絡むと死の象徴になりかねません。なお善良なる市民は…

キング牧師

DSCが実は死の軸であることは海外では知られています。いわゆるモダン占星術の界隈ではあまり知られていませんけれど、正統的な伝統的占星術界で、これを知らないのは問題あります。ただしそういう理屈は知られていますけれど、実例、占いの実際例の説明とな…

軸としてのDSC

前回の記述内容および今回の記述内容述は、日本国内は言うまでもなく世界的にも恐らくきわめて稀な知見を含みます。すなわち没点(下降点)としてのDSCの効果についての記述です。 誕生図においてもDSCは没点として作用します。たとえばヒトラー。その誕生図…

Maker of death

没後45年特別企画。 the “king of the Rock and Roll”、エルヴィス・プレスリー。1935年1月8日生まれ、Rodden rating AA、1977年8月16日42歳で没。 占星術は、本来“王”のための占術です。“王”を占う技術です。キングと称されるほどの人物は占星術システムが…

星と石

星と石(ほしといし)、韻を踏んでいます。英語では stars and stones。両語とも st で始まります。宝石は星の“化身”なのかもしれません。 宝石、貴石そして星。 占星術は光の“科学”です。目視できない天体も地上に影響するかもしれません。しかし光っているも…

プラネタリーアワーズ

惑星時間、planetary hours。これをどう表記してどう訳すか。ここではプラネタリーアワーズとすることにします。なお太陽と月は惑星ではありませんけれど占星術的には惑星とみなしてokです。 伝統モダンを問わず占星術のコンセプトやテクニックは、中世末期…

セクトライトの太陽は何を示すのか

占いにおいて吉凶を軽んじると禍根を残します。凶に対して備えはできます。凶の認識があればですが。タイムリミットはあるものの凶を避けることもできます。有能な占星術師がいて、その助言を聞く耳を持っていればですが。備えは無駄になるかもしれませんけ…

千年は一日のよう

日食と言うのは“王”(太陽)の苦しみを象徴します。こんな時代になっても“日食”は王の死を予兆します。古代や中世には王的人物が暗殺されるのは珍しくありませんでした。現代では暗殺は激減しましたけれど不運が重なると起きることもあります。 2022年7月8日…

燦然と輝く

超新星、燦然と輝く、天才が書いた占星術書。 糸川英夫の細密占星術、1979年。サブタイトルが「一億人分の一億の運命算出法」。 日本占星術史上燦然と輝くモダン占星術の副読本的書籍です。当時としては相当に凝った内容です。サブタイトルが主張するごとく…

カーロフ

フランケンシュタインはモンスター界のスーパースターです。 古典的フランケンシュタイン映画といえばこの3本です。 フランケンシュタイン 1931 フランケンシュタインの花嫁 1935 ヤング・フランケンシュタイン 1974 映画としての完成度が高いのはフランケ…

フランケンシュタイン

第2ハウスからフランケンシュタインへ ホラリー占星術と言えば、失せ物探し、そう思っている方がいるかもしれません。そういう趣旨の記述は書物やネットでよくみかけます。しかしながら、これは優れてモダン占星術的な考え方、アーリーモダン以後特に20世…

勝利星

占星術の醍醐味はチャートを読むことにあります。単に結果を得るだけなら勝利星のテクニックは不要であることが多い。しかしチャートでストーリーを語るためには勝利星が必要になることもあります。 一見簡単にみえるチャート、本当に簡単に読めることもあり…

失せ物問題の謎

伝統的占星術のホラリー占星術に本格的失せ物探しはなかった!? これ、誰も言いませんけど、本当です。これも当ブログならではの指摘です。 少し考えれば、これは当然です。割に合いません。ペン1本紛失して、占星術師のところに失せ物探しを頼みに行く人は…

失せ物は何ハウス?

前回アルムーテンについて記述しました。その思想は古典古代、技術として実用化されたのは中世イスラムの時代、もともとはネイタルの技術、恐らくは寿命判断の技術でした。実は、相当に複雑怪奇な技術です。混乱なしに語ることはほぼ無理です。しかしながら…

アルムーテン

almuten, ラテン語です。ラテン語の英語読みというべきかもしれません。 近年日本でも知られるようになったアルムーテンは、アラビア語の mubtazz のラテン語読みです。中世ペルシア語のアラビア語読みではなくアラビア語のようです。英語なら victor, 勝利…

部分月食

2021年11月19日17:57JST、ほぼ皆既に近い部分日食がありました。皆既に近いとは言え、部分日食にどれほど力があるか疑問です。皆既日食や金環日食ほどの力はないとは言えます。この月食の各天体の位置は全世界共通です。異なるのはアングルの度数です。東京…

最新のモダン占星術

最新占星学、第一巻~第四巻。著者、潮島郁幸。 これ、第一巻の初版は1955年らしい。四つの巻を一つにまとめた版が出版されたのは昭和38年(1963年)のようです。筆者がこの本を読んだのは1970年代のいずれかの版、多分1977年版です。最新占星学の…

ハリコフ

ハリコフ、ザポリージャ。 歴史は繰り返さないが韻を踏む。 この格言(アフォリズム)、Mark Twain 作との説がありますけれど実際には作者不詳のようです。歴史占星術的観点からは“名”格言と言えます。歴史は韻を踏む、占星術的には時空を超えて影響するから…