象徴体系

 占星術は象徴(哲学?)体系です。ゆえにチャートはいつ立ててもokです。立てたチャートは天体の配置を表示するもので、それはツールです。天体の運行を図示したツールですから、ある縁で立てたチャートが正しくないというのはあり得ません。

 

 天体の運行は常に“正しい”。つまり占星術は常に正しい、魔界チャートでもなければ。

 

 立てたチャートが象徴システムとして機能しない、すなわち正しくないのであれば太陽系システムが崩壊しかねません。なおチャートはいつ立ててもokながら、立てたチャートの質は様々で、読みにくいものもあれば読みやすいものもあり、フィット感の違いはあります。

 魔界チャートだって“正しい”のですけれど、それが魔界チャートであることを見落とすと、正しくないように感じるかもしれません。

 

 チャートはいつ立ててもokなのですから、ここでは2022年10月25日19:50JSTで立てます。占星術は正しい象徴体系ですから、このチャートで示唆されないことは起きようがありません。

 

2022年10月25日19:50JST、東京、部分日食。これは魔界チャートの一例です。

http://www.horoscope-tarot.net/horo/s/c1faa1ad066cd12ccbe67a1b0cf10092.html

 

 この図ではMCはうおサインの4度になっていますけれど正しくは恐らく3度です。第12ハウスはおうし。最良天体の金星(例えばアーティスト)はうおの高揚ルーラ。金星さそり2度 △MCうお3度。アレクサンドリアのポールが記述しているように、天体とMCとの3度以内の△は吉相です。金星で象徴される人物の評価が上がるのでしょう。t金星は、MCにアプライすることに注目できます。

 とはいえ部分日食が起きるサインのルーラであるマレフィックの火星がASC(民衆)とタイトな合です。普通のチャートなら群衆事故は日本で起きるはずです。どんでん返しが魔界チャートの真骨頂です。

 

 ちなみにですが。木村拓哉さんの誕生図の金星はてんびん16度です。火星はてんびん22度です。それがどうかしました?。

 面白いことにこの金星と火星は、部分日食図のASCルーラの水星てんびん22度を見事に挟んでいます。この水星は第5ハウス、エンタメのハウスにいます。大使のハウス、遣わされたハウスでもあります。

 

 上記チャートの時刻と同一時刻で、ソウルで部分日食図を立てます。これも魔界チャートです。東京でもソウルでもASC-DSCは事件事故のサインです。ただMCのサインは東京ではうお、ソウルではみずがめです。最悪天体とはいえ土星はドミサイルのサインにいます。普通に考えればASC 合 火星を持つ日本で事故が起きそうです。ソウルのチャートでは、最悪天体の土星が第8ハウスルーラとしての役割を果たしたのかもしれません。水星はMCと3度以内の△です。しかしt水星はMCからセパレイトしています。これが誕生図なら単純な吉相ですけれど、これはマンデン図です。セパレイトになった途端に手後れ感が醸し出されます。

 

ソウルでの部分日食図

http://www.horoscope-tarot.net/horo/s/c2dd79bff82f598d8ca7ec6c39a5991c.html

 

 このチャートではASCの度数はふたご12度となっていますけれど、19:49で計算するとふたご12度で、19:50で計算するとふたご13度です。19:49でも19:50でもMCはみずがめ20度です。

 

 梨泰院の事故は、DSCルーラのt木星がうお29度、t水星(民衆)がふたご29度、t月がいて29度のときに起きました。サインの29度と次のサインの0度の間には壁があります。29度というのは壁に押し付けられて身動きができないような状態を象徴します。

 

 ソウルでの部分日食図のASCは恐らくふたご12度です。ということは死の軸として機能することがあるDSCはいての12度です。そのアンティションはやぎ17度です。第12ハウスにいる天王星Rはおうしサインの17度です。普通のチャートならこの卦は無視しても構わないかもしれません。しかしこれは魔界チャートです。

 さらに事故が起きたときのt金星はさそり7度を運行中でした。そのアンティションはみずがめ22度です。部分日食図の水星はてんびん22度です。魔界チャートならではの奇妙さです。

end