The Sibley Chart

 本日のトピックのシブリーチャートは例えばここにあります。ASCはいて12度とされています。

https://hoshicomi.jp/age-of-aquarius-sibley-chart-presidential-inauguration/

https://ja.kmesh.io/pluto-s-return-upheaval-united-states

 

 Astro.com の Nation: USA No.1 がいわゆるシブリーチャート、アメリカ合衆国の1番目の誕生図です。1番目というのは一番信頼できるという意味ではなく、単に番号を振ってあるだけです。ただし、USAの誕生図と称されるものは多数公表されていますけれど、多分最も有名なのがこのシブリーチャートでありましょう。有名になると使えてしまうのが占いの摩訶不思議なところ。そういう意味ではNo1のチャートです。

 シブリーチャートの Rodden rating はCです。つまりASCの度数はあてになりません。しかし、いて12度付近というのは使える度数です。なおヘッドの真値はしし6度です。またロットオブフォーチュンはかに26度です。

https://www.astro.com/astro-databank/Nation:_USA_No.1

 

 2024年の取引開始以来押し目らしい押し目もなく上昇し続けてきた米国株式市場。言うまでもなくリーマンショック以後の米国株式市場は、史上最大最強です。米国株式市場に比肩できるマーケットなど世界中どこにもありません。グレイトコンジャンクションのサイクルである20年、これ以上の期間でみれば、米国株式は基本右肩上がりでした。ここ220年間で70万倍に株価が成長したという話しもあります。ただしこれからは分かりません。分からない以上バックミラーに移った景色を参考にせざるを得ない、これが正統占星術的な観方です。過去問の通りの試験問題が出るわけもないのですが、しかし過去問の勉強は必須です。未来はまだ起きていないのですから勉強のしようがありません?

 シブリーチャートの永遠の第9ハウスはししで、そこにはヘッド(株価上昇?)がありますけれど天体はありません。太陽はかに13度第8ハウスです。株式市場のハウスが何ハウスなのかは諸説あって決着をみていません。しかし第8ハウスは相手のお金のハウスであり、株式市場とは縁浅からぬハウスです。第8ハウスかにには天体が集中しています。

 MCルーラ金星、ASCルーラにして高揚の木星、太陽、水星R、ロットオブフォーチュン。

 

 これをみれば米国株式市場に挑戦しようとするのは無謀です。バフェットが言うように反米国に賭けるは厳禁なのです。かつての日本はこれに挑戦し、30年以上の長期低迷に見舞われました。

 

 さて2024年日本時間4月5日午前3時ごろ、米国株式市場は急落しました。これはイスラエルのネタニヤフ首相の対イラン強硬発言、この地政学的懸念上昇の下地があった上に、4月5日午前3時ごろ米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁のタカ派的発言が報じられたためです。すなわち「インフレ率が横ばいで推移し続けるなら、利下げを行う必要があるのか疑問視される」。年内2~3回の利下げを織り込んでいた株式市場は急落しました。

 

 このときシブリーチャートのMCの高揚ルーラであるt土星は、いて14度を運行中でした。

 日本時間5日の前日の4日はt土星はうお13度でした。つまり13度から14度に移り変わるときに株価が急落しました。t土星はシブリーチャートの報道の第3ハウスみずがめのルーラでもあります。

 これから鑑みるに、シブリーチャートの本当のASCの度数はいて13度かいて14度あたりなのでしょう。

 実際各サインの13度または14度付近というのは米国株式市場にとって、相当なクリティカルな度数です。知っている人は知っています。わかりやすい例は1929年の大恐慌です。

 ニューヨーク株式市場は1929年9月3日に史上最高値をつけました。ここでは大恐慌は9月4日から始まったとします。1929年、9月23日ごろまでのt太陽おとめサイン中にマーケットから逃げ出せるなら幸いです。

 1929年6月22日午前7時1分(日本時間)の夏至図は、t水星はふたご13度、シブリーチャートのMCルーラt金星はおうし14度です。おうし14度という度数は覚えておく価値のある度数です。

 1929年t太陽おとめサイン浸入の直前半月図では、t水星はおとめ15度を運行していました。tヘッドおうし15度、t木星はふたご13度です。そして、シブリーチャートのASCルーラt木星がふたご14度を運行しているときに1929年の大恐慌が始まりました。ASCルーラにして最良天体のt木星がDSC下に没落しようとしているときです。実に見事な象徴ぶりです。またそのときのtヘッドはおうし14度(病気の第6ハウス)でした。偶然ながらよくできています。

 

 ちなみに1929年10月24日の暗黒の木曜日木星の日!)のときのt木星Rはふたご15度です。シブリ―チャートのDSC付近に戻ってきています。

 

 当店では通常冥王星は使いません。特に個人のチャートでは。しかし100年に一度の事象となると話しはまた別です。当店的には冥王星はマモン神的な神格だと思うので、貪欲さの象徴である株式市場には当然に影響します。なんだかんだ言って一番儲かる投資は「株」なのです。暴落という恐怖に打ち勝って長期を信じて貪欲に賭けるのが株式投資なのかもしれません。

 1929年3月11日の春分直前の新月図の冥王星Rはかに16度でした。冥王星は動きが遅いので同年春分図でもかに16度です。

 ということは、そのアンティションはふたご13度であり、コントラアンティションはいて13度です。シブリーチャートのASC付近を直撃しています。

 

 シブリーチャートのASCの度数はあてにならないはずなのですけれど、不思議に、いて12度というのは相当にいい線をいっているようです。

 

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