1985年8月12日18:12、羽田(35n33, 139e47)を離陸した日本航空123便は、18時56分ごろ、群馬県の山中、通称御巣鷹の尾根に墜落しました。
数秘術的にはどんな教訓が得られるでしょうか?
以下チャート作成地点は羽田空港です。
占星術的数秘術、通称カルデア式数秘術(Chaldean numerology)について考察します。
1 太陽
2 月
3 木星
4 太陽
5 水星
6 金星
7 月
8 土星
9 火星
1985年というのは、各桁を足すと総計23で、これを数秘術的に一けたにすると5となるので、水星の年です。つまり交通が焦点となる年です、
12日というのは、一けたにすると3で、これは木星の日です。しかしながら8月12日というのは、8+3=11→2。つま8月12日は月の影響が大きい月日です。
5の年で、2の月日を一つの数で象徴させると、これは当然2+5=7、すなわち月の日ということになります。
さらに1985年8月12日は月曜日です。
123便離陸時のイヴェントチャートを検討します。
ASCはみずがめ13度、MCはいて0度、ヘッドの真値はおうし13度です。
http://www.horoscope-tarot.net/horo/s/fdb8ba1483fca07707badebc91d1b3da.html
12日を象徴する天体である木星RがASCに合のチャートですから、使えるやつ、いわゆるラディカルなチャートです、数秘術的には。
交通の第3ハウスルーラ火星 合 没点DSC 合 恐怖の第8ハウスルーラ水星Rしし17度 合 太陽しし19度。
没点のハウスである第7ハウスはししで、太陽は、ししのドミサイルルーラかつ第3ハウスおひつじの高揚ルーラです。このチャートで象徴される事件事故は有名化する恐れがあります。このチャートでは火星は最悪天体でありますから事件事故を危惧せざるを得ません。太陽はししのドミサイルルーラですから、火星や水星の要求を受け入れかねません。
逆行しているとはいえ、最良天体の木星がASCと合です。しかしながらこの木星Rは、後退側いわゆるケイデント側からの合です。手遅れ感があります。当然、木星R オポ 火星 □ 土星の卦は気になります。しかし、このアスペクトの卦だけなら ok です。大事な用事があるのに、不吉だから飛行機に乗らないというのは心配のしすぎです。
このチャートで本当に不吉なのは、これは一種の魔界チャートであることです。つまり蝕が起きる点であるドラゴンの頭としっぽが強く関係するチャートです。
ASCみずがめ13度 □ ヘッドおうし13度
ASCルーラ土星さそり21度 □ DSCルーラ太陽しし19度
19度は魔の度数だとの説があります。1985年の春分にはヘッドの真値はおうし19度でした。離陸時のt太陽はしし19度ですから、偶然の一致にしては恐ろしい。冗談では済まない卦です。
数秘術的にさんざん問題にしてきた月はふたご29度にいます。ふたごのドミサイルルーラは水星です。この水星Rは強烈にコンバストされています。ししサインの水星はししサインの太陽にコンバストされないという珍説があるらしいのですが、このチャートを見ると現実を思い知ることになります。
123便のクルーは、機体に何が起きていたのか、最後まで理解できていなかったようです。離陸と着陸を象徴するICのルーラは水星です。その水星は逆行していてコンバストされていますから無理もない話しです。ダメ押し的に月はいわゆるヴォイドでした。月がヴォイドで、水星が逆行しているときは、一種の魔の時間です。何も起きない場合もあります。しかし、こういうときに事件が起きると絶望的に困難な状況になりがちです。
123便離陸直前の満月は8月1日午前6時41分に起きました。羽田空港でチャートを立ててみると、ASCはおとめ0度、MCはおうし26度です。
しし第12ハウスに火星、太陽&水星 オポ みずがめ第6ハウスに月と木星
離陸時のMCいて0度 □ 満月図のASCおとめ0度
満月図の木星Rは没点のDSCうおのドミサイルルーラです。t月は、t火星からオポでセパレイトし、そのt木星Rに合でアプライします。t火星は恐怖の第8ハウスルーラです。
26度というのは、数秘術的にはそれだけでデトリメンタルな度数です。2+6=8、8は大凶星の土星の数です。26度を0度からの序数と考えると第27番目の度数です。2+7=9。9は火星の数です。つまり26度は相当に損傷的な度数です。さらに当然、おうしの26度は最凶の恒星アルゴルの度数です。
事件事故の予想をするなら天王星をチェックしておくほうが無難です。天王星なしでもチャートを読めますけれど、天王星がダメ押しになることは結構あります。天王星は肉眼で見える惑星なので、確実に影響はあります。
第4ハウスの天王星いて14度 クインカンクス ヘッドおうし14度
この満月図では土星以外の伝統的6天体は天王星がいるいてサインを見ています。世界一の地震超大国日本では、地震か!と思えますけれど、第4ハウスで象徴される地面が急変することを象徴しています。
飛行場でこういう満月図が示されたら、t太陽がししの期間中は、この飛行場から飛行機に乗りたくはないです。どうしてもというなら、ホラリーチャートを立てます。
占星術は象徴システムですから一般にチャートはいつ立ててもokです。ここでは1985年の夏至の時点でのチャートを立ててみましょう。
http://www.horoscope-tarot.net/horo/s/05224a75eb0abd40c8b2bde694e1833f.html
水星/火星=DSC、火星はMCルーラ、どうみても事故です。事故の規模まではわかりません。
第8ハウスの月ししと第7ハウスの太陽かには、モダン占星術でいうところのミュウチャルリセプションです。
これは夏至図です。3か月間飛行機に乗れないかというと、心配性ならそれもokかもしれません。現実的に考えるなら、t月がマレフィックハウスを運行するときは、注意するべきなのでしょう。この夏至図でのマレフィックハウスは、ふたご、しし&いてのサインです。特に月曜日は警報レベルの注意期間です。
本記事の最後に数秘術的な不思議なエピソードを一つ。
123便というのは、数秘術的には金星便ということです。離陸時のチャートをみると、金星かに11度は、マレフィックハウスである第6ハウス(品質に問題があるハウス)にいます。離陸時のt月はふたご29度で、墜落時のt月はかに0度でした。
離陸時のイヴェントチャートは、金星かに11度、木星Rみずがめ11度&火星しし11度で、11度強調のチャートでした。11度というのは月が管理する度数です。
なお付け加えるなら、夏至図のASCはやぎ11度でした。夏至図のASCはやぎ11度ですから、その没点は当然にかに11度です。離陸時のt金星は、この没点にはまってしまいます。“偶然の一致”というのはまことに恐ろしいものです。
end