2021-01-01から1年間の記事一覧

アフェタ

一年の締めくくりに日本唯一の正統占星術処(どころ)にふさわしいトピックを記します。今回のお題はアフェタです。apheta(アフェタ) もしくは alpheta(アルフェタ)。ギリシア語起源の用語です。 1968年の ダル・リー(Dal Lee)の著書、dictionary of a…

タイムロード(decenniels)

伝統的占星術 OR 伝統占星術 タイムロード OR タイム・ロード このワードで検索すると当ブログがトップに来るようです。検索日は2021年12月26日です。 タイムロードなる用語を日本に導入したのは当ブログではありません。しかし、その重要性を明確にし使える…

人生は四十二から

1930年代の米国の映画監督、特に人情喜劇を得意とする映画監督といえばフランク・キャプラとレオ・マッケリー(マケアリー)でしょう。キャプラのほうは現代でも結構話題になりますけれどマッケリーは忘れられた存在かもしれません。今日はマッケリーついて…

Helena Avelar

Helena Avelar, 1964年9月17日~2021年3月9日。56歳で死去 例によって、ここ日本では業界関係者の誰も触れないようなので(?)当ブログで少しだけ言及します。 Luis Ribeiro との共著、「On the Heavenly Spheres」の著者である Helena Avelar 女史。残念なが…

海王星人、その2

海王星はどこにでも侵入してきます。妖怪みたいなもので通常見えません。しかしながら海王星が他の天体と組むとその姿を表すことがあります。 Rodden rating A とされるリリーのn海王星はしし29度, DSCはおとめ2度です。リリーの誕生図でアングルに最も近い…

巨星カーター

巨星。例えばMCと合の星です。度数が近いほど巨大な星なのかもしれません。 以下アスペクトは原則サイン単位でみます。当ブログではアスペクトは原則全体サインアスペクトを使用します。 占星術や占いに深入りする人たちは海王星の毒ガスに侵されていること…

海王星的

海王星人について語る第二弾を公開する予定でした。しかしここは海王星らしく混迷的に寄り道をしたいと思います。 海王星は語り出すときりがありません。天王星は肉眼で見える可能性があります。非常な好条件であればです。しかし海王星を肉眼で視認できた人…

ソーラーリターンの謎

読みにくしいわかりにくかもしれません。フリーの記事なので。それに本的的占星術は甘くありません。難しいのが標準です。しかし内容は第一級です。日本占星術史上最高水準の記事、だと幸いです。 日本ではともかく英米のモダン占星術業界ではながらく問題と…

ヴィクトル・ステグマン

例によってここ日本ではステグマンの業績に誰も言及しないので、当ブログで述べることにします。 ヴィクトル・ステグマン(Viktor Stegemann)。シュテゲマン?。古典文献学者、コプト学者、宗教学者。 1902年1月17日生まれ、1948年3月2日、4…

海王星人、その1

本稿は長文ですし、力作?なので2回に分けて投稿します。 アーリーモダン期以後すなわち15世紀後半以後の著名占星術師たちは海王星に特徴があることが多い。つまりアングル 合 海王星 持ちが多い。アングルの中でも特にDSC付近に海王星を持つ者が多い。 …

伝統的占星術の源流域

伝統的占星術の源流域。このワードで検索すると当ブログがトップにくるようです。検索日、2021年8月7日。 当ブログで何度も記述しているように、ホロスコピック占星術の伝説的発明者はヘルメスです。世界創造チャート、テーマムンディはヘルメスが発明した…

コンバスト

太陽に対してオリエンタル、オクシデンタルというのは古代においては重視されていました。モダンではほぼ使われないですが。職業の選定などについては、オリエンタル、オクシデンタルはほぼ影響がないので、モダンの考え方も一理あります。いわゆる伝統的占…

十年一昔

占星術的には十二年一昔かもしれません。 ダイクス博士著の下記の本が出版されてから10年経ちました。その記念として、本記事では予測テクニックとして本邦初おそらく世界初の実占例を公開します。 Traditional Astrology for Today: An Introduction この…

クロノクレータ

このようなコンテンツを公開するは日本では当ブログだけです。世界基準ではかなり基礎的な内容なのですけれど、正統的な占星術がほぼなかった日本ではいささか高級?な話しになってしまいます。 planetary ages と chronocrators(クロノクレータ、年齢域?…

売れ筋比較

米英(事実上の世界基準)および日(占星術後進国?)の Amazon における Astrology本の売れ筋ランキングを比較します。調査日は2021年6月17日(木)です。ランキングは日々変動しますけれど大まかな傾向は概ね一貫しています。 日本ではホラリー占星術(…

ヘッド&テイル

2021年6月4日(金)、映画ボヘミアン・ラプソディが地上波で放送され、パールシー(ペルシア人ゾロアスター教徒)なる言葉を日本国民の相当数が耳にした時代になりました。それにしてもファルーク・バルサラからフレディ・マーキュリーに改名するとは…

(藪)へび的顛末

極私的反省会。 5月6日に逃亡し行方不明だったヘビが見つかり捕獲されました。発見されたのは5月22日の夕方(16:45)です。見つかった場所は、飼い主が住んでいたアパート(2階建?)の部屋の天井裏(屋根裏)でした。 前回、警察への通報時刻のチャー…

アミメニシキヘビ逃走事件

5月6日、横浜市戸塚区名瀬町のアミメニシキヘビ逃走事件。 ヘビ絡みの事件事故が起きないとは言えない星回りではありました。しかし行方不明のへびの所在が星回りで分かることは極めて稀です。下記で検討する通報時のチャートにおいてライツである太陽&月…

第12ハウスの秘密?

説明の便宜上、MCは第10ハウスの始まりと同じ度数とします。。 太陽は、当日の朝ASCの度数(#)から上昇してきて姿を現し第12ハウスを上昇していきます。さらに第11ハウス、第10ハウスを上昇していきMCに達すると下降し始めます。DSCが日没点であり、引き…

ホロスコピック占星術の血

「伝統的占星術 ブログ」。この検索ワードで検索すると当ブログがトップにくるようです。検索日、2021年5月4日。伝統的占星術のチャートリーディングに役立つ情報を多く載せているのは当ブログなので、これは当然の結果ではあります。しかしここで疑問が。…

星は遺伝する

有名人、有名な事件(例、災害発生)のチャートは”遺伝”します。イングレス図(代表例、春分図)も遺伝しますけれど発生図(イヴェント図)ほど遺伝力は強くありません。 地震災害は、主としてコンジャンクションチャート(合チャート)の影響を受けます。日…

イグザルテイションの謎?

当ブログで最も重視するのはチャート読み、チャートの表現方法、いわゆるデリニエイションです。占星術の実践家にとって最重要課題はデリニエイションです。全てはそのための準備みたいなものです。百の教養より一の使えるマテリアル、です。なお有識者志向…

1524年2月の大会合

12世紀以降、欧州に占星術が還ってきました。12世紀は、いわゆるラテントランスレータが活躍した世紀です。その代表がセビリアのジョン(スペインのジョン)です。西洋占星術の用語はジョン起源によるものが多い。またジョンが翻訳した文献は西洋占星術…

心理占星術

日本語環境にいるとなかなか気づけません。世界、実質英米の占星術の動向と日本で流行っている占星術はいささか趣を異にしていることに。例えば psychological astrology、心理占星術。 心理学は1781年発見の天王星で象徴されます。しかし心理占星術は1846年…

ディレクション

セカンダリーディレクション(ダイレクション?)いわゆるプログレス(代表的には1日1年法)の起源は、史家のホールデンによるとケプラーだとのことです。 しかしながらセカンダリーディレクションなる技術の確立に貢献した度合いということになるとプラシ…

三人のハリー(Haly)

このハリーは女性向きの名前らしい。荘園とか牧草地の邸宅という意味からきているようです。ただ今日述べるハリーはアラビア語の元音をラテン語にあてたものなので荘園という意味はありません。 木星が管理するとされる数である命数3には芋蔓式な魅力がある…

タロットとホラリー

古代においては夢は占いとして最重要な意義を持っていました。夢解釈で歴史的に有名なのはヘロドトスの「歴史」や旧約聖書です。 しかし為政者が都合よく夢を見ることは難しい。そこでデルポイの信託システムが発達したのでしょう。ペルシア戦争の時のアテナ…

福島県沖M7.3地震

占星術界の弘法ハウス分割方式を選ばず。 しかしハウスを選べるなら全体サイン(サイン–ハウス)方式いわゆるホールサインハウスを選ぶべきです。これはホロスコピック占星術誕生の原理そのものだからです。 2021年2月13日23:08頃、福島県沖でM7.3の地震があ…

古典 vs 伝統的

当ブログでは用語として伝統的占星術を推奨します。これが世界基準だからです。海外でも古典、classical を使う占星術師はいます。しかし少数派ですし業界をリードする占星術師はほぼ traditional、伝統的を使います。 設立者がドイツ人でスイスに本社がある…

西洋占星術

☆傾向 西洋占星術の歴史はモダン化の歴史です。 インド占星術の歴史はインド化の歴史です。インドは、インド化は著しいものの西洋ほどモダン化はしていません。伝統を律儀に守っています。 ☆モダン化の産物 西洋のモダン化の代表例がハウスシステムです。ア…