福島県沖M7.3地震

 占星術界の弘法ハウス分割方式を選ばず。

 しかしハウスを選べるなら全体サイン(サイン–ハウス)方式いわゆるホールサインハウスを選ぶべきです。これはホロスコピック占星術誕生の原理そのものだからです。

 

 2021年2月13日23:08頃、福島県沖でM7.3の地震がありました。地震予測はほぼ無理です。日本のような地震大国が地球に存在することを古典古代や中世イスラムは知りませんでした。日本では毎年のように震度5以上の揺れがあります。しかしながら事が起きたからには、2020年12月21日19:02東京冬至図には特徴が出ているはずです。

 もちろん2020年東京春分図も参照します。春分図ではASCかに、最悪天体の火星はやぎ22度でした。最良天体の木星もやぎ22度です。不幸中の幸い、幸い中の不幸を示唆します。

 当ブログで何度も強調しているようにホールサインハウスは最も”正しい”ハウス 分割方式です。

 他のハウス分割方式ですと解釈に名人芸が要ることが多い。ある意味プロ向きとも言えます。しかしホールサインハウスなら一目瞭然のことが多い。ここでは上記の冬至図を使って全体サインハウス方式とプラシーダスハウス方式を比較します。

 

 2月13日、福島県沖M7.3の地震による直接的な死者はいなかったようなので、2020年12月21日の東京冬至図には微妙さが表示されるはずです。起きないとまでは言い難いが流動的、そんな感じにです。

 一方のプラシーダスでは恐怖の第8ハウスはみずがめです。第8ハウスには土星までの天体はいません。伝統的占星術ではサインやハウスに天体がインすることゲストを迎えることを優先的に注目します。他方、ホールサインハウスでは第8ハウスはうおです。春分図ではASCルーラだった月(その年を代表する天体の筆頭候補)は、冬至図ではうお23度で第8ハウスにインとなります。冬至図では闇討ちの第12ハウスがかにサインですから今回の地震発生と矛盾しません。ただ冬至図は夜チャートで月はセクトライトですから最悪の事態にはなりません。

 また春分図の木星&火星やぎ22度 □ 冬至図のMCおひつじ22度です。火星(変動)が政府(MC)を制圧しています。

 冬至図は夜チャートなので第8ハウスルーラの木星みずがめはいわば恐怖の大王です。

 このようにホールサインハウスは名人芸不要で直截的に表示されます。

 冬至図のASCルーラ太陽やぎ0度ですから、国民を象徴する太陽は恐怖の大王の木星みずがめの要求を受け入れる義理はありません。

 

 日本は世界一の地震大国です。2020年冬至図で天体が位置する度数は世界共通です。最悪天体の土星がみずがめサインの0度にいます。通常この程度で大きな被害地震は起きません。しかし地震大国のここ日本ではこの程度の特徴でも相応の備えをするべきかもしれません。

 0度は地震を代表する度数です。特に危険なのが不動サイン。その中でもみずがめとさそりです。マレフィックが管理するサインだからです。ただし日本のような地震大国ではいわゆるミュータブルサインでも大きな地震災害が起き得ます。

 ホールサインハウスでは冬至図の第4ハウスはさそりです。地底を象徴するICはてんびんです。金星はいての7度で、これはホールサインハウスでもプラシーダスでも第5ハウスです。冬至図の金星いて7度と春分図の火星やぎ22度はアンティションです。このようにプラシーダスも使えないわけではありません。ただアンティションを知らないと解釈困難です、名人芸が要ります。

 一方ホールサインハウスでの第4ハウスルーラの火星はおひつじ23度でMCおひつじ22度と合です。

 ホールサインハウスが”正しい”結果を示す好例です。冬至図で地震を事前予測できるか疑問ですが、政府(MC)は第4ハウス (土地)の問題で仕事をしなければならないことは確かです。アングルがらみは回避は困難です。

 

 その他の特徴としては第2ハウス、第3ハウスの問題があります。

 冬至図の第2ハウスは、プラシーダスではしし、ホールサインハウスではおとめです。

 太陽やぎ0度0分 コンバスト 水星やぎ0度43分。ホールサインハウスでは経済的損害が明瞭に示されています。このコンバストは、プラシーダスだと交通の障害を示唆しているのでしょう。ホールサインハウスで交通の障害を象徴する卦を探すと次のようになります。

 上記したアンティションが交通の障害を示唆します。アンティションを知らないとすると、金星は第3ハウスおとめではフォールであることが交通障害を示唆します。以前当ブログで日本初?の見方として紹介した通りフォールは文字通り落ちることダウンを示します。

 

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