アミメニシキヘビ逃走事件

 5月6日、横浜市戸塚区名瀬町のアミメニシキヘビ逃走事件。

 ヘビ絡みの事件事故が起きないとは言えない星回りではありました。しかし行方不明のへびの所在が星回りで分かることは極めて稀です。下記で検討する通報時のチャートにおいてライツである太陽&月が地平線の下にあったので探しにくいことは占星術的に象徴されていました。それでは役に立たない?。実は部屋の押入れにいました。探せば見つかるのが当然のケースならホラリー占星術で分かる可能性があります。そういう簡単なケースではない、それを悟れ、大概はそういう象徴の仕方になります。

 

 本件社会貢献のチャンスですけれど全国の占い師は沈黙?しているようです。これは当然で、占いでへびの所在はわかりません。宝くじの1等のように極めて当たりにくいものでも誰かには当たっているようなので、宝くじもヘビも強引に占えば当たる占い師が出てくる可能性はあります。数打てば当たるのかもしれません。

 

 象徴体系である占星術で行方不明の所在を示すことは無理です。土星までの7天体で逆行しているものはなかったので行方不明になったものが戻り難い案件であるとは言えます。天体は状況や環境を象徴しますが放った矢(占星術による判断)が的に当たるかどうかは運気(例、誕生図やマンデン図)に左右されます。

 

 報道で知るような事件事故を占うのにホラリーは向いていません。ギャンブル運を試しているようなものです。ホラリーのチャートはトランジットです。トランジットは当たるも八卦、当たらぬも八卦です。運に左右され過ぎます。ただし当たるときもあります。チャートは地上の出来事を象徴しているので。占星術システムは象徴体系であり、どんなトランジットチャートだって全く使えないわけではありません。

 生命体の行方不明事件の場合、ホラリー占星術を使うならラストスィーンチャートを立てるべきなのでしょう。しかし本件の場合最終目撃時刻は不明です。警察への通報時刻は報道されています。6日21:25ごろです。

 

 35n26, 139e32 で6日21:25のチャートを立てると、ASCはいて23度10分、MCはてんびんの11度です。

 へびつかい座のα星 Ras Alhague(ラサルハグェ) の度数はいて22度45分あたりです。この通報時刻はほぼ正確なのでしょう。ラサルハグェはヘビを採る者の頭という意味らしいので、通報者を象徴するにはピッタリの恒星だと言えましょう。

 

 へびは、天体としては土星の、サインとしてはさそりの関連です。さそりのルーラの火星も当然気になります。

 

 上記のチャート、プラシーダスですと第11ハウスカスプはさそりサインです。これで心理占星術的解釈も可能ですが、ここでは最も由緒あるハウス分割方式であるホールサインハウスを使うものとします。すると妖怪のハウスである隠れた秘密のハウスはまるまるさそりサインということになります。そのルーラの火星はかにサインにあり第8ハウスです。この火星はフォールですから落下ないし下降したのでしょう。第8ハウスは恐怖のハウスですから状況にあっています。かにサインを管理する月は、行方不明の生命体のナチュラルシグニフィケータです。その月はうお17度で第4ハウスです。ただしICおひつじの後退側(ケイデント側)です。後退側の解釈も様々ですが、手遅れ、が定番の解釈です。手遅れなのだから時間と費用を掛けて探す必要はないのかもしれません。

 月も火星も水のサインですから水辺にいるのでしょう。せいぜいこれくらいしか言えません。もちろん方位についても検討は可能ですが一般に屋外の方位は超難問です。

 

 ペットの蛇なので、第6ハウス(下宿人のハウス)が気になります。第6ハウスはおうしで、太陽と金星がインしています。月は太陽から*でセパレイトしているので、へび(月)が下宿環境(太陽)から逃げ出したことを象徴しているのでしょう。問題はMCルーラでもある金星おうし26度です。おうし26度は恒星アルゴルの度数です。アルゴルは、神話的にはメデューサの首であり、最も凶悪な恒星とされています。メデューサの頭髪はヘビです。第6ハウスと第12ハウスは事件事故のマレフィックハウスです。第6ハウスを起点と考えると、逃亡のハウスは第12ハウスです。第12ハウスさそりのルーラは、上述したように火星かにです。実はこの火星はいわゆる void です。土星までの他の6天体と度数に基づくアスペクトを取りません。楽観的に考えれば大したことは起きません。

 

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