DSCが実は死の軸であることは海外では知られています。いわゆるモダン占星術の界隈ではあまり知られていませんけれど、正統的な伝統的占星術界で、これを知らないのは問題あります。ただしそういう理屈は知られていますけれど、実例、占いの実際例の説明となると、海外でもほぼなされていないようです。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア。キング牧師。1929年1月15日、ジョージア州アトランタ生まれ。Rodden rating A。1968年4月4日、18:01、テネシー州メンフィスで銃撃され落命。
その誕生図はインターネット上に多数公開されていますけれど、astroseek にある伝統的なチャート(いわゆるホールサインハウスのチャート)がおすすめです。
第7ハウスは死のハウス、DSCは必然的に死の軸です。キング牧師は暗殺されたわけですが、このチャートの第7ハウスに天体はありません。こういうこともあります。いつも都合よく説明ができるわけではありません。
DSCはヴァイアコンバスタ(燃焼の小径)である可能性があります。生まれ時刻によります。ただしASCがおうしサイン、DSCがさそりサインであることはほぼ確実です。旅行(遊説)を示す月うおは金星うおから合でセパレイトして火星R(←DSCルーラ)ふたごに□でアプライしています。また最悪天体である火星Rは死のハウスにある土星いてからオポジションでセパレイトしています。
しかしながらキング牧師ほどの重要人物がDSCの軸の関与もなしに暗殺されるなど、正統占星術的には理解困難です。
1968年の年度代表星は太陽です。誕生図では太陽やぎはいわゆるカルミネイトしています。1968年のソーラーリターンはどうでしょうか?。チャート作成地点は、キング牧師の出生地ジョージア州アトランタです。;
土星はおひつじ6度、誕生図の闇討ちのハウスに入る ←土星は誕生図では死の第8ハウスにいました。
金星は誕生図の死のハウスに入る ←金星は誕生図のASCルーラ
DSCはおひつじ15度15分です。
いわゆるマレフィックハウスが目立つ年ですから、没することの代表的象徴点であるDSC付近にマレフィックがトランジットしてくるときは要警戒期です。
キング牧師が暗殺された1968年4月4日の太陽と土星のトランジットは次の通りです。
太陽おひつじ15度13分
土星おひつじ15度20分
ソーラーリターン図のDSCはおひつじ15度15分ですから巨星墜つ感があります。太陽はキングを象徴します。しかも、この年の年度代表星です。誕生図の土星いては第8ハウスにインしていますけれど、土星はMCルーラですからまさに巨星です。
end