アンソニー・ルイス

☆ルイスのホロスコープ

 著名な占星術師でありタロティストでもあるアンソニー・ルイス(Anthony Louis)。Rodden rating AA。

 伝統的占星術の知識が半端ないモダン占星術の巨匠がアンソニー・ルイスです。

 

https://www.astrotheme.com/astrology/Anthony_Louis_(psychiatrist)

 

 昼チャートです。木星、太陽、土星&水星が昼天体です。地平線の下に天体がありません。伝統的7天体に限ると、南半球かつ東半球に6つの天体があります。南半球かつ東半球にある天体はプロミネントである、すなわち卓越しているとの説があります。一理あります。

 水星ししと太陽おとめはいわゆるミュウチャルリセプション(ミュウチャルディスポジション)です。二つのベネフィックス、金星ししと木星てんびんの間に、月、水星、ロットオブフォーチュン&太陽があります。

 木星てんびんと土星かには、イグザルテイションのミュウチャルディスポジションです。第1ハウスと第10ハウスですから何やっても名声を得る人です。

 

☆horary astrology: plain & simple

 ルイスの「horary astrology: plain & simple」の和訳本が刊行されます。

 ホラリー本ですけれど占星術やる以上必読です。モダンであっても非モダンであってもです。問題は価格です。やむをえないとはいえ高価です。しかし本場の占星術の和訳本というのは五指に余るほどしかないので高価でもやはり必携でしょう。

 

☆ホラリー本のツートップ

 ルイスとフローリー(フラウリー?)は、ホラリー本のツートップです。この二人を超えるのはそう簡単ではありません。

 後発のフローリー本のほうが記述内容そのものは一枚上手だと思います。それならフローリー本だけ持っていればよいのかというと、なかなかそうはいきません。フローリー本は図が少なくチャートすらあまり載っていません。しかもフローリーのリセプションの説明はユニークであり初心者は混乱します。かつて、この件で論争がありました。フローリーが言うところのリセプションは伝統的なリセプションではない、という論争です。結論的にはその通りなのですが、こういうのは言ったもん勝ちのところがあり、今日ではフローリー式リセプションとして一定数の支持を得ているようです。

  一方ルイス本には図表が多くあります。ルイスは、博覧強記というか何でも屋的なところが多分にあり、事典的な使い方をするならルイス本に限ります。

 結論的には、この二つの英語本は両方とも必要です。テクニックはフローリー本に学び、ルイス本はレファレンスとして使うのが適当だと言えます。この二冊があればバークレイ本はほぼ不要です。ただ歴史的な記録としてはバークレイ本は有意味です。今日のホラリーブームはバークレイ本に始まりルイス本で決定的となりました。そしてフローリー本が業界最高水準です。少なくとも2019年までは。

 2019年以後の動向については後日取り上げるかもしれません。

 

ホラリー占星術 -入門と実践-

ホラリー占星術 -入門と実践-

 

 

end