マンデン図とセクト

☆チャート読みの原則
 緊急事態宣言が発令されました。
 占星術の主要ジャンルは、マンデン、ネイタル、イレクション&ホラリーです。基本となるのはネイタルです。他の三つはネイタルの応用です。チャートの読み方の原則はみな同じで、ジャンルによる違いは、ロジックと常識でカヴァーできる範囲です。
 マンデン図の代表は首都で立てる春分図、おひつじサインへのイングレス図です。伝統的占星術ではこのイングレスを revolution と称し重要視します。
 以下本年の春分図でセクトを使う読み方を公開します。セクトを軸にマンデン図を読むのは本邦初の試みです。

☆2020年東京春分図とセクト
 2020年3月20日東京春分図のASCはかにサイン28度です。ぎりぎりです、ワンチャンスあります。しかし当店の事実上オリジナルのテクニックであるセクト的には厳しい。
 昼チャートです。太陽おひつじは第10ハウスにあり当然南半球地平線の上です。太陽で示唆される事項は表に出てきます、公(おおやけ)になります。この太陽は言わば国民サポート星です。それが政府を示すハウスに入っていますから今回の宣言と矛盾しません。おひつじはカーディナル(movable)ファイアですから宣言的サインです。ただ太陽はMCのデクライン側(いわゆるケイデント側)です。MCの軸はもう太陽を通過しています。これは遅きに失することを示唆します。
 国民大衆を示す月は、セクト外(“鬼は外”)で死の第8ハウスです。国民の死亡は避けられません。ただしどの程度かは基本わかりません。個人のチャートでも資質はわかってもどの程度成功するかはチャートよりも本人そのものの影響のほうが大きい。春分図でも同様です。ポテンシャル(潜在力)を示しているだけなので規模(表に出てくる程度)まではなかなかわかりません。
 セクトライトの太陽のセクトメイツは次の3天体です。
 木星やぎ(7)
 土星やぎ29度(7)、DSCやぎ28度のアドヴァンシング側、瀬戸際
 水星うお(9)
 太陽は水星を見ていませんから、水星(交通、通信など)に命令できません。
 太陽(緊急事態宣言)と木星、太陽と土星は□です。太陽が社会天体である木星土星に圧倒されてしまう卦です。木星はおそらく世論を示しています。第7ハウスは世論のハウスなので。
 疫病は火星やぎ(7)の管轄です。火星はやぎでイグザルテイションです。感染力は強い。第7ハウスは戦争のハウスでもあること、昼チャートであることに留意です。イグザルテイションは通常なら名誉や尊敬を示します。しかしそれは夜チャートの場合です。セクトなしにチャートは読めません。これは昼チャートなので火星は大凶的に振舞います。疫病(火星)の勢力は強い。
 最悪天体である火星はやぎサイン22度です。土星がやぎ29度ですからから転機は3月20日の7日後3月27日でした。今更ですが。
 さてこの火星をおとなしくさせることができるでしょうか。
 唯一の希望は、希望のハウスにいる金星おうしです。おうしは金星が管理するサインですから、金星(平安)はまさに希望の星です。金星△火星。セクトを知らなければイエスです。しかしセクト的には、この両天体はセクト外です。すんなりイエスというわけにはいきません。金星は自宅を示す第4ハウス&ICルーラですから自宅に閉じこもっていればイエスです。しかしセクト外ですから守らない守れない反対勢力が一定数出ます。で最終的にどうなるかは上述した通りイングレス図である春分図ではわかりません。春分図は懸念を示すものの結果までは示しません。懸念は示されるのだから先手を打つための図です。しかし大概は後手に回り、人事をつくせずに天運にゆだねることになります。火星は幸運のハウス(←ギャンブルのハウスでもある)のルーラかつMCルーラ(決裁者、“勝利神”)でもあるので、ギャンブル運次第であることが示されています。
 なお国民大衆を示す月と緊急事態宣言の太陽とは、月*太陽の卦です。*は機会を示します。月は第1ハウスを見ていませんから国民は“修身”ができません。しかし少なくともチャンス(*)は与えられています。太陽は損得を示すハウスの管理者です。つまり不平不満はあるでしょうけれど緊急事態宣言を守ったほうが国民大衆は利益(太陽)を得ます。

 

 

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