2020年の代表満月図

☆2020年政界情勢
 占星術発祥とともにマンデン占星術はあったと推定できます。しかし現代のマンデン占星術の事実上の起源はプトレマイオスです。日本には正統な伝統的占星術はほぼ導入されてないので、ほとんど誰も指摘しませんけれど、歴史的にはそうです。
 そのプトレマイオスのテクニックの一つの特徴は、太陽のサインイングレスの直前と直後の新月図または満月図を、イングレス図に加えて、検討するというものです。最も重要なイングレス図は春分図、すなわちおひつじサインへのイングレス図です。世界情勢を分析するには春分の直前直後の新図月または満月図が重要です。今回は2020年春分直前の満月図を検討します。チャートは東京で立てます。天体の配置そのものは世界共通です。

 2020年を代表する満月図

http://www.horoscope-tarot.net/horo/s/b1b010c94410f0f493508b646f44053f.html

 

 前回のエッセイで検討したように2020年東京春分図の死の女王はセクト外のライトである月でした。この満月図では死の王(第8ハウスルーラ)はセクト外のライトである太陽です。両図において、凶意含みのライツが死の管理者となる卦は、実際に起こっている状況と符合すると言えます。
 第8ハウスは死のハウスですけれど、代表的象意である死以外では敵のリソースを示します。現下の最大の敵は新型コロナウイルスです。東京では両ライトがそこのルーラとなるというのは象徴的です。緊急事態宣言を出してはみたものの、その後の違和感や拙さ(セクト外)が利敵行為を象徴しているのでなければ幸いです。
 東京でのセクトライトのおとめサインの月(←敵の象徴でもあります)、本来のハウス第3ハウスの反対側の第9ハウスにいます。月はデトリメンタル(損害的)に機能しがちです。外国のハウスである第9は、外国由来の敵であることを象徴しているのでしょう。おとめを管理する水星R(衛生管理、WHO?)は月を見ていません。つまり敵(月)を制御できませんし月(大衆)を救えません。水星は逆行していて、すぐに順行に転じ、月以外の他の天体とアスペクトすることなくうおのサインに侵入します。実にトリッキーな動きをします。予測が困難です。うおサインを管理するのは大吉星の木星です。
 その木星は火星(疫病神)と土星(貧乏神)に挟まれています。はやりの言葉を使うならロックダウンされています。これは世界共通です。木星(自由、繁栄)は火星(疫病)との戦いに苦戦します。火星はやぎではイグザルテイションなので、やぎを管理する貧乏神の土星(Poverty god)は木星よりも火星を優遇します。最終的には火星の決断力次第です。火星は切り捨てる天体です。やぎはコールド&ドライのサインです。いかにコールド&ドライ、冷淡に切れるか、それにかかっています。

 

備考
 WHOのシンボルはアスクレピオスの杖、この杖は水星が象徴する?
 ヘルメース(水星)の杖のケーリュケイオンアスクレピオスの杖はしばしば混同されます。

  なおケーリュケイオンはカドケウスとも言います。

 

 


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