カーロフ

フランケンシュタインはモンスター界のスーパースターです。 古典的フランケンシュタイン映画といえばこの3本です。 フランケンシュタイン 1931 フランケンシュタインの花嫁 1935 ヤング・フランケンシュタイン 1974 映画としての完成度が高いのはフランケ…

フランケンシュタイン

第2ハウスからフランケンシュタインへ ホラリー占星術と言えば、失せ物探し、そう思っている方がいるかもしれません。そういう趣旨の記述は書物やネットでよくみかけます。しかしながら、これは優れてモダン占星術的な考え方、アーリーモダン以後特に20世…

勝利星

占星術の醍醐味はチャートを読むことにあります。単に結果を得るだけなら勝利星のテクニックは不要であることが多い。しかしチャートでストーリーを語るためには勝利星が必要になることもあります。 一見簡単にみえるチャート、本当に簡単に読めることもあり…

失せ物問題の謎

伝統的占星術のホラリー占星術に本格的失せ物探しはなかった!? これ、誰も言いませんけど、本当です。これも当ブログならではの指摘です。 少し考えれば、これは当然です。割に合いません。ペン1本紛失して、占星術師のところに失せ物探しを頼みに行く人は…

失せ物は何ハウス?

前回アルムーテンについて記述しました。その思想は古典古代、技術として実用化されたのは中世イスラムの時代、もともとはネイタルの技術、恐らくは寿命判断の技術でした。実は、相当に複雑怪奇な技術です。混乱なしに語ることはほぼ無理です。しかしながら…

アルムーテン

almuten, ラテン語です。ラテン語の英語読みというべきかもしれません。 近年日本でも知られるようになったアルムーテンは、アラビア語の mubtazz のラテン語読みです。中世ペルシア語のアラビア語読みではなくアラビア語のようです。英語なら victor, 勝利…

部分月食

2021年11月19日17:57JST、ほぼ皆既に近い部分日食がありました。皆既に近いとは言え、部分日食にどれほど力があるか疑問です。皆既日食や金環日食ほどの力はないとは言えます。この月食の各天体の位置は全世界共通です。異なるのはアングルの度数です。東京…

最新のモダン占星術

最新占星学、第一巻~第四巻。著者、潮島郁幸。 これ、第一巻の初版は1955年らしい。四つの巻を一つにまとめた版が出版されたのは昭和38年(1963年)のようです。筆者がこの本を読んだのは1970年代のいずれかの版、多分1977年版です。最新占星学の…

ハリコフ

ハリコフ、ザポリージャ。 歴史は繰り返さないが韻を踏む。 この格言(アフォリズム)、Mark Twain 作との説がありますけれど実際には作者不詳のようです。歴史占星術的観点からは“名”格言と言えます。歴史は韻を踏む、占星術的には時空を超えて影響するから…

エレフセリアディス版「ホラリー占星術」

2022年3月、Petros Eleftheriadis 著、Horary astrology の日本語版「ホラリー占星術」が太玄社から刊行されました。Eleftheriadis 、これを何と読むべきか、当ブログ的には永らく謎であったのですけれどエレフセリアディスと表記するらしい。 英語の原…

ハイレジカルプレイス

英語では places 、当然複数形です。モダン占星術の事典ないし辞典には、ハイレジカルプレイス(hylegical places)なる珍妙な用語が載っていることがままあります。 非心理的モダン占星術では業界トップ的な書籍である A to Z horoscope maker and delineat…

デシニエルズ

今回は、デシニエルズ、リリーサー(ハイレグ)&ハウスマスター(アルココデン)などについて語ります。 アルココデンは事実上“寿命星”として機能します。デシニエルズのスタート天体であるアフェタは、事実上リリーサーです。 占星術上の概念やテクニック…

アルココデン

アフェタ、ハイレグと来れば、次はいよいよ真打登場、アルココデンです。その前に復習と補足を書きます。 昨年末からアフェタ(apheta)、ハイレグ(hyleg,hilaj)について記述してきました。アフェタがギリシア語起源、ハイレグが中世ペルシア語起源の言葉…

ハイレグ

新年特別企画、ハイレグの謎。 2022年、あけましておめでとうございます。 前回アフェタ(スタート天体)について一応記述したので、アフェタと混同されやすいハイレグについて今回記述します。 謎多きハイレグなる用語とコンセプトはアーリーモダンすな…

アフェタ

一年の締めくくりに日本唯一の正統占星術処(どころ)にふさわしいトピックを記します。今回のお題はアフェタです。apheta(アフェタ) もしくは alpheta(アルフェタ)。ギリシア語起源の用語です。 1968年の ダル・リー(Dal Lee)の著書、dictionary of a…

タイムロード(decenniels)

伝統的占星術 OR 伝統占星術 タイムロード OR タイム・ロード このワードで検索すると当ブログがトップに来るようです。検索日は2021年12月26日です。 タイムロードなる用語を日本に導入したのは当ブログではありません。しかし、その重要性を明確にし使える…

人生は四十二から

1930年代の米国の映画監督、特に人情喜劇を得意とする映画監督といえばフランク・キャプラとレオ・マッケリー(マケアリー)でしょう。キャプラのほうは現代でも結構話題になりますけれどマッケリーは忘れられた存在かもしれません。今日はマッケリーついて…

Helena Avelar

Helena Avelar, 1964年9月17日~2021年3月9日。56歳で死去 例によって、ここ日本では業界関係者の誰も触れないようなので(?)当ブログで少しだけ言及します。 Luis Ribeiro との共著、「On the Heavenly Spheres」の著者である Helena Avelar 女史。残念なが…

海王星人、その2

海王星はどこにでも侵入してきます。妖怪みたいなもので通常見えません。しかしながら海王星が他の天体と組むとその姿を表すことがあります。 Rodden rating A とされるリリーのn海王星はしし29度, DSCはおとめ2度です。リリーの誕生図でアングルに最も近い…

巨星カーター

巨星。例えばMCと合の星です。度数が近いほど巨大な星なのかもしれません。 以下アスペクトは原則サイン単位でみます。当ブログではアスペクトは原則全体サインアスペクトを使用します。 占星術や占いに深入りする人たちは海王星の毒ガスに侵されていること…

海王星的

海王星人について語る第二弾を公開する予定でした。しかしここは海王星らしく混迷的に寄り道をしたいと思います。 海王星は語り出すときりがありません。天王星は肉眼で見える可能性があります。非常な好条件であればです。しかし海王星を肉眼で視認できた人…

ソーラーリターンの謎

読みにくしいわかりにくかもしれません。フリーの記事なので。それに本的的占星術は甘くありません。難しいのが標準です。しかし内容は第一級です。日本占星術史上最高水準の記事、だと幸いです。 日本ではともかく英米のモダン占星術業界ではながらく問題と…

ヴィクトル・ステグマン

例によってここ日本ではステグマンの業績に誰も言及しないので、当ブログで述べることにします。 ヴィクトル・ステグマン(Viktor Stegemann)。シュテゲマン?。古典文献学者、コプト学者、宗教学者。 1902年1月17日生まれ、1948年3月2日、4…

海王星人、その1

本稿は長文ですし、力作?なので2回に分けて投稿します。 アーリーモダン期以後すなわち15世紀後半以後の著名占星術師たちは海王星に特徴があることが多い。つまりアングル 合 海王星 持ちが多い。アングルの中でも特にDSC付近に海王星を持つ者が多い。 …

伝統的占星術の源流域

伝統的占星術の源流域。このワードで検索すると当ブログがトップにくるようです。検索日、2021年8月7日。 当ブログで何度も記述しているように、ホロスコピック占星術の伝説的発明者はヘルメスです。世界創造チャート、テーマムンディはヘルメスが発明した…

コンバスト

太陽に対してオリエンタル、オクシデンタルというのは古代においては重視されていました。モダンではほぼ使われないですが。職業の選定などについては、オリエンタル、オクシデンタルはほぼ影響がないので、モダンの考え方も一理あります。いわゆる伝統的占…

十年一昔

占星術的には十二年一昔かもしれません。 ダイクス博士著の下記の本が出版されてから10年経ちました。その記念として、本記事では予測テクニックとして本邦初おそらく世界初の実占例を公開します。 Traditional Astrology for Today: An Introduction この…

クロノクレータ

このようなコンテンツを公開するは日本では当ブログだけです。世界基準ではかなり基礎的な内容なのですけれど、正統的な占星術がほぼなかった日本ではいささか高級?な話しになってしまいます。 planetary ages と chronocrators(クロノクレータ、年齢域?…

売れ筋比較

米英(事実上の世界基準)および日(占星術後進国?)の Amazon における Astrology本の売れ筋ランキングを比較します。調査日は2021年6月17日(木)です。ランキングは日々変動しますけれど大まかな傾向は概ね一貫しています。 日本ではホラリー占星術(…

ヘッド&テイル

2021年6月4日(金)、映画ボヘミアン・ラプソディが地上波で放送され、パールシー(ペルシア人ゾロアスター教徒)なる言葉を日本国民の相当数が耳にした時代になりました。それにしてもファルーク・バルサラからフレディ・マーキュリーに改名するとは…